毎日使う眼鏡には、各メーカーが推奨する正しいメンテナンス方法があります。誤ったやり方を続けていると、レンズの傷やコーティングの剥離、フレームの変形などにつながり、結果的に眼鏡の寿命を縮めることになるので、注意してください。
1:レンズのお手入れ
最も安全で確実なお手入れが「水洗い」です。静電気やレンズに付着した皮脂を均一に落とすことができます。手順は以下の通り。
①水道の流水でレンズとフレーム全体をさっと流します。これによりキズの原因となる目には見えない砂やホコリなどを落としましょう。
②中性の食器用洗剤を少量指につけて、優しく泡立てて洗います。この工程で皮脂やファンデーション、整髪料などを落としてください。
この時に注意が必要なのは、必ず「中性」の洗剤を使うこと。アルカリ性や酸性だと、コーティングを痛める可能性があります。
まずは流水で汚れを落とす。この工程をしない人が多いようです。
③しっかり水で流した後、軽く振ることで水を落とし、清潔な布やティッシュで押し拭きします。
この時に大切なのは、“こする”のではなく“押し拭き”をすること。「ゴシゴシ拭く」のは,どのメーカーの眼鏡でも禁止です。
またキズのリスクがある「乾拭き」もでできるだけ避けて、「水洗いの後の押し拭き」を意識しましょう。
もうひとつ大事なのは、眼鏡を拭くクロスは「週に1回」を目安に洗濯すること。クロスに皮脂がついていると、きれいにするために拭いても、逆にレンズを汚してしまいます。
洗濯に使うおは中性洗剤がおすすめ。洗った後に自然乾燥をしてしまうと、ミネラルが染みになってしまうので、清潔な布やティッシュでの押し拭きを心がけましょう。
使っていると必ず汚れるレンズ。お手入れを習慣づけましょう。
2:曇り止めの使い方
スプレータイプ、ジェルタイプともに、使いすぎるとムラが出てしまいます。少量を伸ばした後、きちんと拭くのが正しい使い方です。
また曇り止めは「一時的にコーティングに膜を貼る」ものであり、使いすぎることで汚れが蓄積します。定期的に中性洗剤で洗うことでリセットしてください。
3:フレームのお手入れ
・プラスチック(アセテート・樹脂)フレームの場合
日常的に水洗いをしてください。白濁している場合は、研磨することで改善することがあります。ぜひ専門店にご相談ください。もちろん大学眼鏡でも受け付けております。
・金属(チタン・合金)フレームの場合
汗や皮脂が腐食の原因となりますので、帰宅後に水洗いをして、しっかりと水分を拭き取るようにしましょう。また鼻パッドの汚れは超音波洗浄が効果的。こちらも大学眼鏡のような専門店に相談してください。
4:プロのメンテナンスを受けるタイミングは?
・1ヶ月に1回:超音波洗浄で、皮脂や汗、鼻パッドまわりの汚れ対策をしてください。
・半年に1回:フィッティングのチェックと調整をしましょう。鼻パッドや耳かけが変形して眼鏡がズレてしまうと、視界のブレを招き、眼精疲労を起こす可能性もあるので、注意が必要です。
5:絶対にやってはいけないこと
・服の裾やティッシュでレンズを拭く
繊維がかたいので、キズやコーティングの剥離の原因となります。
・お湯で洗う
50〜60℃以上のお湯はコーティングの劣化を招きます。したがってサウナや温泉に眼鏡をかけたまま入るのは避けましょう。
・ドライヤーを当てる
フレームの変形や接着剤の劣化につながります。髪の毛を乾かす歳には注意してください。
・車内に置きっぱなしにする
夏の車の中は60℃を超えることもあります。フレームの変形やコーティングの剥離につながるので、車内には置いたままにしないようにしましょう。
おわりに
いかがでしたか? 「水で汚れを落とす」→「中性洗剤で優しく洗う」→「こすらずに押し拭きする」が基本的なお手入れです。
これを続けるだけでレンズのダメージを最小限に抑えることができ、結果的に見え方と眼鏡の寿命を大きく左右します。ぜひ意識してみてください。
また大学眼鏡では無料で以下のサービスを提供しています。
何度でも無料です。どうぞお気軽に!
月に1回の超音波洗浄と、定期的なフィッティングチェックがおすすめ。いつでもメンテナンスを承っておりますので、お気軽にご相談ください。




