検査では問題ないと言われたのに、どうも見えづらい。度数は合っているはずなのに、眼が疲れる。これらはお客様から数多くいただく相談です。
そういった場合、「度数が合っていない?」「目に何かしらの問題がある?」と考える方も多いのですが、実は「眼鏡のかかり方」に原因があるケースも少なくありません。
今回はそんな「眼鏡のかかり方」について、考えていきます。
眼鏡≠「置けば見える道具」
眼鏡は「レンズ」「フレーム」「かかり方」の3つが揃って初めて本来の性能を発揮するものであり、眼球の前に置くだけで快適に見える道具ではないと理解しましょう。どれだけ正確な検査をしても、眼鏡の位置がズレていれば、レンズは設計通りに働いてくれません。
特に遠近両用レンズや多焦点レンズでは、視線がレンズを通る位置がわずかにズレるだけで、見え方や疲れやすさが大きく変わります。
よくある「かかり方」に関する問題は以下の通り。
これらの項目に心当たりはありませんか?
こうした状態では、仮に度数やレンズの設計が正しかったとしても、「その人に合っていない眼鏡」になってしまいます。
「眼鏡を下げると見えやすい」方への注意点
大学眼鏡でもたくさんいただくのが「眼鏡を少し下げると楽に見える」という相談。この時に起きているのは、「レンズの度数そのものは合っているけれど、視線が通るレンズの位置がズレている」という状態です。
特に前述の通り、遠近両用レンズや多焦点レンズは、レンズの位置によって度数が変わるように設計されているため、位置が少し変わるだけで、本来使うべき度数のゾーンから外れてしまうことがあります。
眼鏡を下げることで見えやすいと感じるのは、たまたま楽に見える度数ゾーンに視線が合ったり、一時的にピントが合ったように感じたりすることがあるから。ただこれは正しい状態ではなく、偶然に見えやすくなっているだけなので、問題は解決していません。
下げることで見えるから問題ない。これは大きな間違いです。
また眼鏡を長時間使うと疲れやすくなり、無意識のうちに「顎を上げる」「視線を不自然に動かす」「眼鏡の位置を気にし続ける」といった動作が増えていませんか? それもやはり「眼鏡のかかり方」の問題であり、正しくかかっていないせいでそういった行動が多くなり、結果的に首や肩のコリなどにもつながっていくので、早めの対象が必要です。
眼鏡は「つくった後」が本当のスタートです
専門店で検査を行い、自分に合った眼鏡をつくり、家に届いた瞬間。それは「ゴール」ではなく「スタート」です。そこから「歩く」「読む」「会話をする」「スマートフォンを見る」といった実際の生活を送り、たくさんの動作を重ねることで、少しずつズレが出てくるのは仕方がないこと。だからこそ大切なのは、定期的なメンテナンスです。
眼鏡との生活で大事なのは「作りっぱなし」にしないこと。ぜひプロのメンテナンスを受けましょう。
私たち大学眼鏡では、度数などの検査のみならず、眼鏡のかかり方や姿勢、使い方までを総合的に考えて「最適な見え方」を提案しています。いま使っている眼鏡のかかり方を調整するだけで、驚くほど楽に見えるようになるといった事例もたくさんのお客様で起こっていること。
見えにくくなったのを「歳を重ねたせい」「視力の悪化が進んだから」と決めつけず、ぜひ一度、眼鏡そのもののかかり方を見直してみてください。
「こんなことで相談してもいいのかな?」そんな小さな違和感こそ大事なタイミング。お気軽にご相談ください!
フィッティングなどのメンテナンスは何度でも無料。どうぞお気軽に!




